目の前で

メダカが卵を産んでも、採卵はしない。それは、我が家にはすでに多くの稚魚がいて、これ以上増えても正直困るからだ。責任もって飼育するには今いる以上に増やしたくはないのが本音だ。
 
それでも、親水槽で稚魚が泳いでいるとレスキューをする。積極的ではないが、せっかく生まれたのだからという気もするからだ。親メダカから採卵することはないが、水草についているのを見つけると迷う。
 
そんなおり、昨日親メダカの水槽を眺めていると稚魚(針子)が泳いでいるのを見つけた。いつもどおりレスキューしようと網を手にしようとした瞬間だった。目の前で親メダカが食べてしまったのだ。近くにいたわけではない。水槽の20㎝くらいの距離はあっただろう。近くにいなかったのでのんびりしていたのに、ヒュッと来て次の瞬間には稚魚がいなくなっていた。
 
こういうことが自分の知らないうちに起こっていてもしかたないと割り切っているのだが、目の前で起こると複雑だ。
 
そういえば、水草についた卵をときどき見かけるが、いつの間にかなくなっている。これも親メダカに食べられたのだろうか。卵を抱えたメダカの尻を追い回すメダカを見ていると、「こいつ卵ねらってるんとちゃうんか?」と疑っていることもある。
 
実は、もう一匹親メダカの水槽に稚魚がいる。これは2週間前くらいに見つけたのだが、底の方にいてレスキューできないのだ。この稚魚はうまく親メダカの目を逃れて生き残っている。こういうラッキーなのもいるのだ。