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赤ちょうちん

お酒を飲みながらする無駄話や愚痴のような雑記

百田直樹は純愛小説化なのだろうか。

読書
この物語はどこに向かっているのだろう。読みながら、考えていた。
かつてモンスターと呼ばれた少女が、美容整形を繰り返し、誰もが羨み、誰もが憧れる美しい女性に変身する。ある時から、その容姿が崩れ・・・というようなストーリーなのだろうかと考えていた。
 
美しくなるためにはなんでもした。まさにその通りで、自分の風俗で働き整形代を稼いだ。そして望みどおりに美しい女性に変身することができた。彼女は、容姿だけではなく、立ち振る舞い、話し方全てを通して世の中の男が虜になる方法を研究し、身に着けた。
 
何のために。
 
それは彼女の幼少期の思い出に関係があった。
 
ある日見知らぬ街でエイスケという男の子と二人迷子になる。すぐ隣り町だったがちょっとした冒険だった。帰ろうとして帰り道がわからなくなった。あたりは暗くなり、彼女は不安になり泣き出すのだが、男の子の方は泣き出しもせず彼女の手を引いて帰り道を探す。結局、大人が助けてくれるのだが、この男の子のことを胸に抱き続けて、彼女は成長する。
 
その淡い思いを胸に抱きつつ成長し、そして、美容整形により美しくなる。
 
美しくなった彼女は、エイスケに会うために生まれた町に帰ってくる。
 
この物語のテーマは”純愛”なのかもしれない。美容整形で全く別の人間に生まれ変わった主人公のエイスケに対する愛。美容整形にかかる費用も風俗店で都合したが、それもエイスケへの思いからだった。しかし、彼女の前に現れたエイスケが見ているのは彼女ではなく、生まれ変わった彼女だ。
 
彼女の愛はエイスケに伝わったのだろうか。
 

 

この小説は映画化されていました。でも、映像の使用権がごちゃごちゃともめてしまってDVDにはなっていないようです。