日本人の横綱がほしいだけでは?

角界で久しぶりの大ニュースです。初場所で優勝した稀勢の里横綱に昇進することが決定しました。
ニュースではわざわざ「日本人」としてを強調しています。でも、それって人種差別ではないかと思います。
モンゴル人であろうが、日本人であろうが実力の世界で、強ければ横綱になるのだから、若乃花以来の日本人横綱とニュースになるのは違和感を感じます。テレビや新聞で堂々とやっていいのでしょうか。
 
そして、その違和感はそのまま横綱昇進そのものにもあてはまります。
 
横綱昇進の条件は、二場所連続で優勝またはそれに準ずる成績だったはずです。確かに稀勢の里の先場所は準優勝ですが、成績は12勝止まりでした。年間最多勝なのでそれを考慮されたのでしょうか。
貴乃花横綱になったときは厳しかったのを思い出します。貴乃花は二場所連続で全勝優勝して文句なしの昇進を勝ち取りました。でも、その前場所は11勝で三つ巴の決勝戦でした。そのうえ、2連敗して横綱昇進を見送られました。横綱に昇進後の貴乃花の成績はいうまでもありません。
 
稀勢の里横綱になってほしくないわけではありません。ただ、日本人横綱がほしいと願っての昇進だとしたらと思うのです。
 
稀勢の里には頑張ってほしいことにはかわりないのですが。